カーテンの弱点について考える

次々に襲ってきた天災により、今でも日本のあちこちで多くの人が避難生活を送っていると聞く。

我が家も小さな子供がいるため、しっかり備えなければと思っている。

避難所で建築家の坂茂氏がセルフビルドのパーティションを提供していることは一般的にもよく知られていると思うが、こういったニュースを見るたび、建築家は非常時もとても頼もしいな、とその職能を羨ましく思う。私は建築家ではないけれど、一応そういった業界に身を置いているので、何か役に立てることがあるかと自問自答し、その度にやるせない気持ちになっている。

先日、「フィリピンを台風が襲い、何千人もの人々が避難生活を余儀なくされた。」という写真付きの記事を読んだが、その避難所は屋根のないテントとでも言おうか、自立する布製のパーティションで区画されていて、あれは結構快適そうだなぁと思った。

カーテンの弱点は、荷物を立てかけたり、寄り掛かったり出来ないところだ。区画の四辺をカーテンで仕切ると境界よりやや内側で過ごさなくてはならない為、有効面積が見かけより小さいのではないかと想像する。カーテンは、その環境にふわっと存在し、ゆるやかなラインを引くものというイメージがある。無いよりはずっと良いが、家族等の生活の最小単位を囲うという意味ではちょっと心もとない気もする。

具体的に何が出来るのか。相変わらず答えは出せずにいるが、防災及び被災地で役立つ布の在り方については考え続け、構えておこうと思う。

© 2020 talking about curtains / miki sato