カーテンの魅力について考える

ファブリック担当として、カーテンの他にも家具の張地、ロールスクリーン、カーペットに加え、まれにバッグなどのプロダクトも扱う。インテリア全体を布で覆ってしまうというプロジェクトも時々ある。どれも奥深く面白いが、個人的にはやはりカーテンが群を抜いていると感じている。前回は弱点について考えたが、勿論魅力も多い。このサイトのStoryに載せた、「カーテン/境界」というのがそれを私なりに集約した表現なのだが、今回その内訳を語ってみたいと思う。

まずその構造の単純さが素晴らしい。今更説明する間でもないが、レールやワイヤーに引っ掛けさえすれば、あとは左右に滑らせるだけで誰でも簡単に開閉出来る。取り外しだって簡単だ。これがロールスクリーンやローマンシェードではそうはいかない。

動きがあることもカーテンが好きな理由のひとつだ。人が通り過ぎるだけでもふわりと動く。これだけのことだが、これだけのことで空間の印象が柔らかくなる。これもロールスクリーン等には無い現象だ。似たような話だが、自然にゆらゆらとドレープを作り出すのも良い。これに光が射すと、床に独特な影が出来る。色のついたカーテンなら尚更面白い。影だけでなく空間の色彩にも変化が出る。つまりそこにある光や風、環境要素を可視化するのがカーテンの特徴と言える。(つづく)

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